今回は、シングルマザーの現状と、企業がするべき支援について解説いたします。
はじめに
離婚率の高い現代社会において、仕事をしつつ一人で子育てをするシングルマザーは増え続けています。
彼女たちは、経済的な負担だけでなく、精神的な孤独や社会からの偏見など、様々な課題を抱えています。
【調査結果】子育て世帯の心の健康状態
国立育成医療研究センターは、5歳以下の子どもがいる19,139世帯を対象に心の健康状態を調査しました。
その結果、親と同居せずに子どもを育てているシングルマザーの2割弱が心の不調を訴えていることが明らかになりました。
この割合は、二人親世帯や、親と同居するシングルマザー世帯が心の不調を訴える割合と比較しても高いことが分かります。
一人で子育てをすることは、非常に大変なことです。家事、育児、仕事のすべてを一人でこなさなければならず、その負担は計り知れません。
特に、親と同居していない場合、身近に相談できる相手が少なく、孤独感や不安を抱え、心身ともに疲れ果ててしまうことも少なくありません。
シングルマザーが陥りやすい○○依存症
上記で述べたように、1人で子どもを育てているシングルマザーは、心の不調を抱えやすい傾向にあります。
また、ストレス発散として、ほぼ毎日喫煙しているケースが多く、飲酒頻度が高いことも特徴です。
親の心の不調や喫煙・飲酒習慣は、子どもの成長に良くない影響を与えることが分かっています。
このような習慣は、限度を超えてしまうと依存症に陥るリスクもあるため、社会全体として、シングルマザーを見守り支援する必要があります。
企業だからできる、具体的な支援策
多くのシングルマザーが悩みを抱えている中、各企業においてもシングルマザーを支援する取り組みが必要です。
例えば、以下のような支援策があります。
◇子育てに関する相談の場の設置
従業員が気軽に子育てについて相談できる場を提供することで、孤立感を軽減することができます。
育児経験のある先輩従業員との交流の機会を作ったり、育児カウンセラーを月に1度呼んだりするのもよいでしょう。
◇公的制度の紹介
シングルマザーが利用できる公的支援制度を周知し、利用を促すことで、経済的・心理的負担を軽減できます。
まとめ
今回は、シングルマザーの現状と支援策についてお伝えしました。
企業が意欲的にシングルマザーの従業員の境遇を理解し、支援策を打つことで、シングルマザーでも心身ともに健やかに働ける職場を実現していきましょう。