今回のテーマは「社員の士気と残業時間の関連性について」です。
残業時間があまりに多い会社は、「ブラック企業」というレッテルを貼られがちです。新卒採用においては、親御さんの間で我が子がブラック企業に入ってしまわないかが大きな心配事の一つになっています。しかし、社員の士気については、一概には言えない面白い事実があります。
ある調査で、残業時間が月に100時間までの場合、社員の士気はゆるやかにしか上昇しないことが明らかになりました。ところが、100時間を超えると、社員の士気が急上昇するそうです。これは、目的意識と合致する仕事であれば、長時間労働を厭わないほどの大きな達成感があることを示しています。
また、この調査結果をもとに考えると、仕事に大きな達成感があれば、社員が長時間労働を理由に会社を辞めることはないとも解釈できます。
また、世間がブラック企業とレッテルを貼っても、その仕事自体の魅力に惹かれる学生は多いようです。つまり、魅力的でやりがいのある仕事ができる会社であれば、学生は就職を望む傾向にあります。
魅力的な仕事がある会社は、求人を募集する時にも有利です。社員が感じる達成感ややりがいは、会社の価値を高め、より多くの人材を引き寄せる要素となります。
とはいえ、いくら魅力的な仕事でも、過度な残業は社員の健康リスクに繋がるのでおすすめできません。今回の事例はあくまで参考にして、それぞれにとって適切な職場環境を作っていただければと思います。