今回は、大型連休の取得促進にもつながる「年次有給休暇の計画的付与制度」をご紹介します。
年次有給休暇の付与日数のうち、5日を除いた残りの日数について労使協定を結ぶことで、会社が計画的に取得日を割り振ることができる制度です。
計画的付与の主な3つの方式
自社の実態に合わせて、以下のいずれかの方式を選択できます。
- 一斉付与方式:全社または事業場単位で一斉に年休を付与する方式(夏季休暇や年末年始などの大型連休化に効果的)
- 交代制付与方式:班やグループ別に交代で年休を付与する方式(交替制勤務や常時稼働が必要な職場向け)
- 個人別付与方式:個人ごとに年間計画表などを作成して年休を付与する方式
有給休暇取得の現状と導入のメリット
2025年「就労条件総合調査」によると、年次有給休暇の平均取得率は66.9%となり、2015年の47.6%から大きく改善しています。
一方で、労働者の約3分の2が「取得にためらいを感じている」という調査結果もあります。特に大型連休の取得は、業務調整への懸念からためらわれがちです。
会社があらかじめ休暇取得日を割り振る本制度を活用することで、社員がためらうことなく休みを取れる職場環境づくりにつながります。
導入にあたっての留意点
制度の導入にあたっては、以下の点などを事前に取り決め、労使協定を締結する必要があります。
- 採用する付与方式の決定
- 新規採用者など、年次有給休暇の付与日数が5日未満(または計画付与日数に満たない)従業員への対応
おわりに
導入をご検討の際は、厚生労働省が運営する「働き方・休み方改善ポータルサイト」なども参考にしてみてはいかがでしょうか。
