厚生労働省の社会保障審議会年金部会は、昨年12月に「年金制度改革に関する報告書案」をまとめました。その中で、以下の内容が盛り込まれています。
- パート労働者の厚生年金加入拡大：これにより、短時間労働者の年金保障が充実します。
- 「106万円の壁」の撤廃：収入制限が緩和され、就労の選択肢が広がります。
- 在職老齢年金制度の見直し：高齢者の就労意欲を高め、人手不足の解消にも繋がります。
- 標準報酬月額の上限引き上げ：高所得者層の保険料計算基準が変更されます。
- 遺族厚生年金の男女差解消：男女平等の観点から、制度の見直しが進められます。
今後の見通し
今回の報告書案では、基礎年金の給付水準を底上げするための具体策については、結論が先送りされました。今後も議論を継続し、2025年の通常国会で関連法案を提出する方針です。
まとめ
今回の年金制度改革案は、多様な働き方を支援し、高齢者の就労を促進することで、年金制度の持続可能性を高めることを目的としています。これをきっかけに、自身のライフプランを見直し、将来に向けた準備を進めていくことが大切です。